DJ、ミュージシャン。ファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテット」の元・メンバー。
1963年9月13日大阪生れ。高校卒業後、溶接工として働く。1981年、アンダーグラウンド・パンク・バンド「精神異常集団エス・イー・エックス」結成。リョウはドラマー、バンド・リーダーとして活動。同バンドはのちに、異常なまでに過激なライブ・アクトでアンダーグラウンド・シーンにおいて伝説化される。
85年頃、DJに転向し、単身NYへ渡り武者修行。ラリー・レヴァン等現地のDJ等にも邂逅、私淑した。同じ頃より、スロッビング・グリッスルのアヴァンギャルド、オルタナティブ・ミュージックの影響を受け、電子音楽に傾倒。シンセサイザーを始める。1988年、サイケデリック・ロック・バンド「淫心」にドラマー、プログラマーとして参加。
88年夏、淫心のメンバー全員でロンドン滞在中、アシッド・ハウスとネオ・ヒッピー・カルチャーに象徴される「セカンド・サマー・オブ・ラブ」ムーブメントに遭遇。グループ名を「ファー・イースト・アシッドハウス・クワルテット( Far East Acid House Quartet )」と名前を変えて再出発。以後、日本初のイリーガル・レイヴ・バンドとして内外のアンダーグラウンド・シーンを中心に活動を続け、カルト的評価を得た。
Far Eastでは、ビート・パートとプログラミングを担当、作曲やアレンジもしばしば手がけた。芙苑晶のキーボードを中心としたアレンジとユニークな組み合わせであり、Far Eastのサウンド担当の名コンビとも言われた。また、ステージでも、長髪の芙苑晶とスキンヘッドのリョウのビジュアルも好対照であった。
80年代後半-90年代にかけてソロDJとしても活動し、各国のクラブやパーティに出演。相当なテクニシャンであり、トリッキーなDJ プレイで知られる一方、ライブにおけるサウンドシステムにこだわった人であった。
Far East活動当時の「地下室」のインタビューにおいては、アンプやスピーカーまでをも全て含めたトータルなサウンドシステムの構築がDJの仕事である、といった趣旨の発言が見られ、この点で、世界にも稀なリョウの独特のサウンド哲学が見られる。
ちなみに「スペースDJリョウ」の「スペース(Space)」は、野外レイヴ等の「空間」を意味する言葉。
1998年、バンド解散直後におこなわれた機関誌「地下室」の最後のインタビューで音楽業界への呪詛の言葉を残し、人知れず引退。のちにヨーロッパへ渡る。
ファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテット 解散後 - 現在 >
ヨーロッパへ移り住んだ当初、イギリスのクラブで用心棒として働いていたとも、ギリシャで八百屋をしていたとも言われるが、のちにロンドン郊外に在住。
2001年、ブティック・オーナーのイギリス人女性と結婚。04年には長女が誕生したが、すでに事実上音楽界を退いている。現在、二児の父であり、ハウス・ハズバンドとして暮らしている。
2007年、芙苑晶 + トランス・レイヴ・ドーターズによる芙苑晶のクラブ・リミックス・アルバム『恍惚的宇宙論 / トランス・レイヴ・コスモロジー(Trance-Ra
ve Cosmology)』リリース。Far East Acid House Quartet の楽曲のトランス・リミックスが収録され、リョウがリミキサー、DJとして参加。
09年には、公式サイト「レイヴ聖典 / 芙苑晶 + スペースDJリョウ - Far East Acid House Quartet」誕生。
Far Eastの元・メンバーの、芙苑晶 + スペースDJリョウによる「eメール書簡集」と、 ファンからの質問状による二人への「Q&A集」の二部構成による公式サイト。
田嶋エリサ、市川カヲルという二人のメンバーの悲劇的な死によってバンドが解散後、Far East Acid House Quartet の残された元メンバー・二人である芙苑晶、スペースDJリョウは、Far East に関しては長らく沈黙を守り続け、インタビュー等も全て拒否し続けてきていたが、日本の若い世代のファンからのリクエストに応じる形で登場。
この二人がFar East Acid House Quartet の元・メンバーとして公の前に姿を現すのは、11年ぶりという計算であり、また、芙苑晶の書いたエッセイないしブログ的なものとしても非常に珍しく、早くも新旧Far East ファンの間で大きな話題となる。
しかしながら、リョウの音楽業界への不信は今も変わらないことは、「レイヴ聖典」のeメール書簡集にもあきらかである。リョウは、解散後のその他のインタビューでも、「アキ(芙苑晶)と単発で何かやるのならいいが、ビジネスでの音楽はもう二度とやらない」と答え、マスコミからのインタビューのオファー等も全て断り続けているという。
芙苑晶との関連 > 元・バンドメンバー同士、友人
「淫心」「ファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテット」のメンバー。
芙苑晶のクラブ・リミックス・アルバム『宇宙論入門』(2000)にはリミキサーとして参加。また、芙苑晶の『宇宙論(Cosmology)』(1998)その他のソロ作品にターンテーブルやプログラミングでゲスト参加しており、いくつかクレジットが見られる。
Far East解散前後、リョウ・芙苑晶の二人は、音楽的見解の相違から凄まじい仲違いをし、絶交に至るも、2003年頃より交流が復活。
07年の『恍惚的宇宙論 / トランス・レイヴ・コスモロジー(Trance-Ra
ve Cosmology)』(芙苑晶 + トランス・レイヴ・ドーターズ)のレコーディング時以来、Far East解散後、長らく途絶えていた、元・Far Eastメンバーの芙苑晶との交流が復活した。その後の交流、と言うより、無二の親友ぶりは、「レイヴ聖典 / 芙苑晶 + スペースDJリョウ - Far East Acid House Quartet」でもすでにお馴染み。
関連リンク >
「無法的熱狂祭」ファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテット(Far East Acid House Quartet) ファンサイト/資料館
レイヴ聖典 / 芙苑晶 + スペースDJリョウ - Far East Acid House Quartet
Lavalamp Records
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