| ディスクレビュー |
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名盤『宇宙論』からのトラックを中心に編集されたクラブ・リミックス・アルバム。リミキサーにヒプノティック・ツイン、スペースDJリョウ、トランス・レイヴ・ドーターズなどを迎え、トランス、ドラムンベース、イルビエントまで、多様なスタイルでサイケデリックなリミックスが展開されている。 |
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| リミックス・アルバムという性格上、他のアルバムと同一線上に語ることはやや難があるが、たとえば芙苑晶マニアが何度も何度も繰り返しCDを聴いて、「好きなんだけどちょっと飽きが来たな」と思った頃合いでこのアルバムを聴いてみると、芙苑晶の曲のすばらしさを再発見できるというような聴き方も楽しいだろう。 |
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| アルバム・リリース当時、一般のクラブ・ダンス・ミュージックのリスナーにもこのアルバムは好評 ....... というより、むしろ驚きをもって迎えられた記憶がある。 |
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テクノ・ミュージシャンたちには優れた才人たちも多い反面、感覚的に(あるいは機械の特性を利用して)曲を創るタイプの人が多い(たとえばケン・イシイなど)ので、芙苑晶のこういう技巧的な楽曲構成とテクノ・リミックスが合体したサウンドは「凄い!」と言われたのだろう。
筆者の友人のDJがこのアルバムをフロアで鳴らすと「今のは誰の曲?」と訊いてくる人が結構いたと語っていたが、それも肯ける話だ。 |
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| 全編ダンス・ミュージックのリミックスが続くので、テクノ・リスナー(とくにトランス系)やDJ、リミックスを研究したい人々にもお勧めのアルバム。限定発売だったので入手困難だが、がんばれば中古で見つかるかもしれない。 |
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| なお、ファンには有名な話ではあるが、ジャケットのサイケデリックなデザインは、「ファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテット」の1st 『十億の神経の針(A Billion Nerve Needles)』のパロディである。 |
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| 「ファー・イースト」のアルバムには目玉の中に田嶋エリサが映っていたが、こちらは芙苑晶が映っている。しかも、知る人ぞ知る話として、これは芙苑晶の「ファー・イースト」時代のプロモーション・ビデオのショットからわざわざ取られたものだった。 |
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| デザイン的な意味で、「リミックス・アルバム」というコンセプト(しかもトランス・テクノだから)に合っているし、しかもこのアルバムが発売されたのは、田嶋エリサが死亡し、「ファー・イースト」があの悲劇的な解散を余儀なくされた1996年からわずか数年後のことであり、当時はあの「解散」事件が影響して、どことなく芙苑晶の周辺にもややメランコリックなムードが漂っていたので、筆者などは、芙苑晶からファンへのリップサーヴィスという印象があった(このジャケットのアイディアは芙苑晶自身によるものである)。 |
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(三珠アケミ) |