 |
芙苑晶:
音楽家。電子音楽、シンセサイザー・ミュージックの新たなスタイルを確立した創始者である。サイケデリック・テクノやトランス音楽の先駆者とも見なされ、現在ではこれらのジャンルの開祖ともされる。エレクトロニクスを駆使したサウンドスケープによって描かれる壮大なビジョンの幻想世界と構成による音楽は、電子音楽というジャンルを超越したスケール感を持つ壮大な宇宙を感じさせるものであり、「シンセサイザーの魔術師 (Synthesizer Magician)」の異名でも呼ばれる。海外諸国ではAQi Fzonoの名前で知られる。カナダ在住。 |
|
膨大なエレクトロニック・ディヴァイス群を駆使しスタジオで映画制作にもたとえられる大がかりなレコーディングをおこない、創造される圧倒的なスケールのサウンドは、「サイケデリック、電子音楽、トランス、クラシックの稀有な融合」などとも評され、テクノ、トランス、アンビエント、ロック(おもにプログレッシブ・ロック)、さらにはクラシックまで、さまざまなジャンルのリスナーから賞讃を受け、国境とジャンルを超えた人気を持っている。
クラシック音楽のセオリーを応用しつつもフリースタイルなポピュラー音楽(エレクトロニック・ミュージック)のスタイルとして、多種多様なスタイルを組曲スタイルの中に混交し、映像的なヴァーチャル・リアリティを感じさせるストーリーを創造、そして無限大の自由なアレンジとジャンルの異種交配を可能にした革命的な電子音楽スタイルであり、芙苑晶の特許とも呼ばれる「シンセサイザー・シンフォニー(Synthesizer Symphony)」を提唱。
また、アルバムを全体を通して聴くことにより、幻想空間へのトリップ感覚を生み出すという新手法「アシッド・サウンド・ムービー(Acid Sound Movie)」を提唱し、ポスト・テクノとしてのエレクトロニック・アシッド・ミュージック/サイケデリック・トランス音楽の主張に達した。これらがのちのトランス・ミュージック、IDMの発展の先駆けともなった。
また、これらの手法とリンクする「アシッド・ミュージック(Acid Music)」「シンフォビエント(Symphobient)」「シンフォニック・テクノ(Symphonic Techno)」
といった新ジャンル・新手法を提唱・開発したパイオニアとしても、国際レベルで評価される。 |
| |
芙苑晶・略歴 >
1969年11月20日生まれ。京都に生まれ、横浜に育つ。音楽家・黛敏郎に見出され幼少よりクラシック音楽を学び、十代前半で作曲活動を始め、天才少年と評される。
1987年、単身ヨーロッパに渡る。ドイツ(旧・西ドイツ)に滞在。ケルン、ミュンヘン、ベルリン等で音楽、美学、芸術史、哲学等を学んだ。カールハインツ・シュトックハウゼンに師事。電子音楽を学んだ。
88年、ロンドンでトランス・バンド「ファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテット、もしくはLSD解放同盟(Far East Acid House Quartet, Otherwise the LSD Liberation Front) 」結成・活動。同年、ソロ・アルバム『燐光(Phosphorescence)』でソロ・アーティスト/作曲家としてデビュー。
89年、ニューヨーク滞在中に電子音楽ユニット「幻覚植物研究所(Psychedelic Plants Research Laboratory)」結成・活動。
以後、華々しく活動し、数々の伝説を残す。主なソロ・アルバムに『燐光(Phosphorescence)』(1988)、『木霊(Echoes)』(1990)、『荒廃(Ruins)』(1993)『伽藍(Cathedral)』(1995)『宇宙論(Cosmology)』(1998)『年代記(Chronicle)』(2003)などがある。
単発の曲としては、ソロアルバムからのシングル・カットとして「Ruins 2」「Cathedral 1」「Cosmology5」「Chronicle 3」、幻覚植物研究所(Psychedelic Plants Research Laboratory)「Mrs. Cyborg」「Electrode Land」、ファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテット「Ibiza Breakfast」「Psychedelic Mother Mary on the Beach」等々、世界各国のクラブやファッションショーなどにも使われ、いまだにヘビーローテーションされるトランス・ミュージックのクラブ・ヒット作/幻の名曲も数多い。
アルバムごとに万華鏡のように変化する数々の試みとともに、実質的に新しいジャンルを創り出した感すらある芙苑晶の音楽は、ポップ/ロック界にあってケタ外れなスケールの大きさを感じさせるもので、多岐にわたっている。近年ではクラシック寄りの作品でオーケストラまで導入したり、自作曲のポップ系クラブ・ヒットを集め若い世代とコラボレーションしダンス・ミュージックへアプローチしたトランス・クラブ・リミックスへ挑戦するなど、果敢な実験はとどまるところを知らない。 |
| |
| [***注: このプロフィールは、過去に出た芙苑晶に関するいくつかのバイオグラフィ、プロフィール、アルバムのライナーノート等を参考資料として、当ファンサイトの管理人が再構成したものです。] |
| |
| < 年代別/出来事別のバイオ(年譜)を読む |
| < 芙苑晶データベース |