| 芙苑晶・サウンド分析 > |
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- それらの中でも芙苑晶はけっこう日本製品を案外愛用していて、まず、最も多いのが Roland 、KORG、KAWAIなどのシンセサイザーが多いようだ。
Roland :
SH-5 / Juno-106 / TB-303 / RS-202 (ストリングス・シンセ)、 JP-8000 / Roland System 700 等々。 KORG: M1 / O1W / Wavestation/ Trident / PS-3300 、KAWAI: K3 / K4 / K5、CASIO CZ-5000 などが見られた。
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いっぽう、サウンド面で見ると、「アシッド・ミュージックの開祖」と言われるだけのことはあり、アシッド感の強いサウンドを出すのを目的とした楽器もけっこう多い。Roland TB-303、SH-5等だが、その中には、初期の物もけっこうあって、 EMS シンセサイザーはよく使っているそうだ。
面白いのは、アシッド・トランス/アシッド・ハウス系ではなんと言っても TB-303 が有名だが、芙苑晶はそれほど多用しておらず、 EMS のシンセサイザーをよく使っていた。ファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテット( Far East Acid House Quartet ) のメンバーたちもよく使っていて、 EMS VCS3 は、「ファー・イースト」のスタジオに3台あったらしい。
また、幻覚植物研究所(Psychedelic Plants Research Laboratory)の『 Mrs. Cyborg 』のプロモにも EMS シンセサイザーは出てくる。
他に、 Doepfer の MS-404 も『宇宙論( Cosmology )』の時に購入し、2台使用。
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使っている音源類は、トランス系アーティストが使っているようなシンセサイザーが多いようだが、芙苑晶の場合、決まり切った使い方はないようで、むしろ「宇宙」(あるいは「オーケストラ」と言っても意味は同じだが)をイメージさせるような壮大なアンサンブルが特徴ではないだろうか。
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たとえば初期の名盤と言える代表的なアルバム『木霊』(=左写真)では、 Korg PS-3300、ARP2500、 Roland TB-303、Juno-106、EMS VCS3、ARP Omni2、KAWAI K4 等のシンセサイザーを使いあの独特な幻想的なアンサンブルを生み出していた。
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シンセ以外にも、キーボード類を多数使用。アルバム『伽藍(Cathedral)』(1995)『宇宙論(Cosmology)』(1998)あたりにおける斬新な使用法で、彼はパイプオルガンと合唱をトランス(とくにサイケデリック・トランス)/テクノ/アンビエントのサウンドに大胆に導入し「シンフォニック・テクノのパイオニア」とまで評されている。
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まるでバッハとトランスを合体させたような美しい名曲「Cosmology 3」それに「Cathedral 1」は、海外でも前代未聞のアレンジという驚きに満ちたレビューが見られた。
- 元々芙苑晶は、8才の頃、クリスチャンだった母に連れられて横浜の教会へ行き、パイプオルガンをミサの時に弾いて欲しいと神父に頼まれ、ボランティアで演奏するようになったのがきっかけでパイプオルガンの魅力に憑かれたというのは、すでにファンの間では有名なエピソードだろう。
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- どのアルバムもシンセがメインに使われているが、例外もある。2003年発表の大作『年代記(Chronicle)』では、シンセは奥へ引っ込んでしまい、オーケストラや合唱、日本と中国の民族楽器までも導入し、それらアンサンブルをみずから指揮している。
電子楽器のみならず、オーケストラやバンドなど、あらゆる楽器を「音源」として使用するところに、芙苑晶のアーティストとしての、並外れた大きさが感じられると思う。
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- 1996年に芙苑晶は、同年、電子音楽によるレーザーライト・コンサートで使用した機材を発表している。それによれば彼がこの時使用した機材は、Korg PS-3300、DW-8000、 Roland Juno-106、TB-303、System-700、ARP 2600、Solina、Polymoog、ヤマハCS-80、Teisco SX-400、PPG Wave、AKAI CD-3000 が4台、Roland S-50 が2台、Roland DJ-70・・・ といった膨大な機材を使ってライブ・レコーディングがおこなわれた模様。
(左) 芙苑晶のスタジオ(1995年頃?)。雑誌記事より。
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- 音楽以外では、芙苑晶はビデオ・アートも1991年頃から(?推定)手がけていて、いくつかの作品を発表しているが、フェアライトCMI(サンプラー)のビデオ版とも言える「フェアライトCVI」を使用。
これはビデオ・シンセサイザーと呼ばれるもので、96年のレーザーライト・コンサートでもリアルタイムに映像を変調するような効果に、芙苑晶自身が使用していた。
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